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アバストとは結局どこの国のソフトなのか?

アバストとは結局どこの国のソフトなのか?

セキュリティソフトウェアの中でも有名なアバスト(AVAST)。日本でもPC上級者を中心に知名度、人気ともにとても高いですよね。海外のセキュリティソフトウェアということは分かりますが、実際アバストはどこの国のソフトなのでしょうか。その実体が気になるところです。

アバスト(AVAST)とは

アバスト(AVAST)とは、PCなどのデバイス機器に対するセキュリティソフトウェアの1つです。特にその無料版は人気が高く、他の有料のセキュリティソフトウェアにも引けを取らない充実の機能が評判を呼んでいます。

アバストソフトウェア社とは(AVAST Software)

そんなアバストを開発しているのが、アバストソフトウェア社(AVAST Software)。アバストソフトウェア社とは、1988年に設立されたIT企業です。拠点をチェコのプラハに構え、主にソフトウェアの開発などを行なっています。

アバストソフトウェア社は、2017年に同じアンチウイルス企業であるAVG社を買収すると、東京に日本法人を設立、2018年にはロンドン証券取引所に上場しました。現在は約4億人という脅威のユーザー数を抱えるチェコ最大のIT企業となっています。

アバスト(AVAST)の歴史

1988年に、創業者であるEduard KuceraとPavel Baudisとの出会いは、チェコスロバキアにある数学機械の研究所だったと言います。そこでの研究中、1枚のフロッピーディスクに入っていたウイルスの駆除に成功したことが、会社設立のきっかけとなったようです。

当初はアバストソフトウェア(AVAST Software)ではなく、アルウィルソフトウェア(ALWIL Software)だったのだそう。1995年には現CEOであるOndrej Vlcekがアルウィルに参加、ソフトウェア開発者として活躍します。

1997年に、アンチウイルス企業としては大手のマカフィー社より買収案を提案されますが、それを拒否。代わりにアンチウイルスのライセンスを取得することでグローバル展開と急成長を実現することになります。

早い段階での国際展開が功を奏し、2006年には2,000万人までユーザーベースが拡大。2010年に現在の社名であるアバストソフトウェア(AVAST Software)となりました。その後の事業の拡大はご存知の通りです。

2020年にはアバストは、ロンドン証券取引所で取引されている最大手企業の証であるFTSE100に参入しています。また、2021年にはアバストソフトウェア社が同じ大手アンチウイルス企業であるノートン社(NortonLifeLock)との合併を発表しました。

現在では、そのユーザー数が合計で5億人にも上るといわれており、日々巧妙化していくウイルス対策の加速が期待されます。

アバストはチェコのソフトウェア!

このようにアバストソフトウェア社の歴史から見ても、アバストはチェコで創業され、チェコを拠点に事業を広げているので、チェコのソフトウェアで間違いないと思います。チェコは「欧州の隠れ工業国」と言われており、ヨーロッパでも屈指の工業国としても知られています。中でもプラハはテクノロジー関連の企業が多数拠点を構えるイノベーションハブとしての役割を果たしているとのこと。毎年多くの学生がテクノロジーやIT業界に就職し、スキルを有した多くの若者が、その能力を存分に発揮しています。そのマンパワーに世界も注目しており、多くの有名企業がチェコに拠点を集めているのだそう。

伝統と歴史の国というイメージが強いチェコという国に、そのような現状があるというのが、日本人からすると少し意外にも思えますね。

まとめ

今回は人気のセキュリティソフトウェア、アバスト(AVAST)がどこのソフトウェアなのかを徹底調査してきました。調べてみるとアバスト(AVAST)は、チェコで創業されチェコで事業を拡大しているアバストソフトウェアが開発したものであり、チェコのセキュリティソフトウェアと言うことができることが分かりました。今後のアバストソフトウェア社の動向にも注目していきたいですね。